斎藤兵庫知事「コロナ対策は一定程度の規模縮小」「新時代挑戦予算」

20230208知事予算会見

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事は、2023年度予算案についての7日の記者会見で「新型コロナウイルス対策については一定程度、規模を縮小していく」と述べ、予算上も新規の新型コロナ対策を盛り込まなかったことを説明した。検査や医療提供体制の維持にかかる費用は、これまでの実績に基づいて半年分を計上した。「油断はできないので、新たな変位株が出てきたら即座に対応できる体制を維持しながら」、コロナ対策は「予算も事業も縮小し、その分をアフターコロナ(コロナ後)のいろんな事業、人、物に注力していく」と述べた。

 斎藤知事は「聞かれないかもしれないけれど、先に言っておくと」と言いながらパネルを取り出し、23年度予算案の全体をひとことで表現すると「新時代挑戦予算だ」と述べた(写真=兵庫県が配信した動画より)。「(昨年の)紅白歌合戦でも『新時代』という歌があったが、新しい時代にこれから兵庫県もさらに踏み出していく」という。

 現在は社会全体が「脱炭素であるとか、いろんな時代が変わりつつある局面」と指摘。自身で編成した初の予算を執行した22年度を「どんなことが兵庫の成長発展、安全安心の確保に向けて大事かと言うのを模索しながらの1年だった」と振り返り、そこで得た知見を盛り込んだのが23年度予算案だと語った。

 新型コロナの感染症法上のあつかいが5月にも、季節性インフルエンザと同じ5類に変更になることなどもふまえ、斎藤知事は「ある意味コロナについても新しい時代に入る」と強調。これまでは新型コロナ対策が最優先だったが「フェーズ(局面)を切り替えて、経済成長であるとか、1人ひとりに寄り添うとか、そうした『テーマ』の予算に切り替えたい」と話し、改めて「新時代挑戦予算」のパネルを掲げていた。

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