住友ゴム、スローパンクの検知機能を検証 タイヤ空気圧管理サービスで実証実験

【神戸経済ニュース】住友ゴム工業(5110)は7日、タイヤの空気圧・温度を遠隔監視するサービスで、タイヤの空気がゆっくり抜ける「スローパンク」を検知する機能の実証実験を始めたと発表した。目視の点検や運転中の違和感で発見するのがきわめて難しいスローパンクを早めに発見し、より安全な自動車の運行を支援できるか検証する。オリックス自動車・新宿西口店(東京都新宿区)のレンタカー約40台で3月から実証実験を実施しているという。

 スローパンクとは、ごく小さな穴やき裂のほか、リムとタイヤの間からの空気漏れ、エアバルブからの空気漏れなどにより、ごくゆっくりとタイヤから空気が抜けていく状態だ。スローパンクが発生している際に起きやすい空気圧や温度の変化を、タイヤに装着したタイヤ空気圧監視システム(TPMS)が感知する。空気圧や温度の変化からスローパンク検知するアルゴリズム(計算式)を新たに開発したことで、可能になった。

 対象の約40台はすべて乗用車で、住友ゴムが製造したダンロップブランドのオールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX AS1」を装着。これらに「空気圧・温度管理サービス」を提供して実証実験を進める。店内の駐車場に設置したアンテナから電波が届く範囲に入ったTPMS装着車について、タイヤ空気圧や温度の情報を一括してタブレット端末などで確認・管理できる。実証実験は2023年2月までの予定だ。

 既存の空気圧・温度管理サービスの実証実験は他のレンタカー会社やタクシー会社などで実施しており、年内にも法人向けを対象に事業化したい考えだ。今回の実証実験で効果が確認できれば、実際のサービスに入った空気圧・温度管理サービスに順次スローパンク機能を追加したい考えだ。

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