三宮再開発 神戸文化ホール、新・中ホールはバスターミナルⅡ期に 座席数確保

20190110神戸文化ホール再配置案

 神戸市は10日午前に開いた「新・神戸文化ホール整備基本計画検討委員会」の第4回会合で、中央区民向けホールをJR三ノ宮駅の南東方向に整備するバスターミナルの第Ⅱ期で建設するビルに設置し、座席数を700席程度にする案を提示した。従来は第Ⅰ期ビル内で、大ホールに隣接して設置する案を示していたが、座席数を増やすことを優先した。ただ第Ⅱ期ビルの完成時期は現時点で決まっていない。

 従来の案では、現在の神戸文化ホールの後継ホールについて、大ホールはバスターミナル第Ⅰ期の多目的ホール、中ホールは解体・新築する神戸市役所2号館の音楽専用ホールとする計画だった。ただ現在の中ホールは演劇や集会などにも多く使われる。音楽専用ホールは残響音を重視するため講演会などに不向きのうえ、舞台袖や搬入施設などを備えて演劇などにも対応した、中ホールと同等規模のホールを求める声が、検討委員会や意見募集などで強まった。

 このため、バスターミナル建設に伴い解体する勤労会館のホールの後継として開設する、中央区民向けホールの規模を拡大し、中ホール機能の一部もはたす案が浮上。ただ規模の面から大ホールとの併設が難しく、第Ⅱ期ビルに入居する方向で進める。第Ⅱ期ビルは整備の時期が未定だが、最終的に規模が整ったホール整備の必要性が重視され、10日午前の会合でも委員の間に大きな異論は出なかった。
 
 大ホールと区民向けホールと、2つのホールの隣接を見送ったことで、練習室や情報ラウンジなど、創作の支援や交流のための機能を充実させられる可能性も出てきた。一方、区民向けホールの完成まで、老朽化が進む現在の神戸文化ホールを、できるだけ維持する必要があるとの指摘もあった。神戸市は今回会合の議事要旨や配布資料などを提示し、24日から2月14日に意見募集を実施する予定だ。

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