アバディーンのクロケット市長「神戸企業の進出を支援」「WECP加盟に期待」

20190109クロケット・アバディーン市長

 英アバディーン市のバーニー・クロケット市長は9日に神戸市役所で開いた、海洋産業や新エネルギーで神戸市と連携することについての記者会見で、「神戸を拠点に活動する企業が来られることがあれば、特に積極的に支援したい」と述べ、日本のエネルギー関連企業の進出に期待感を示した。アバディーン市は「大手企業のほとんどが外資系」と説明。「日本企業にとってビジネスしやすい環境が既に整っている」と強調した。

 北海に面したアバディーン市は、北海油田の基地として海洋産業が栄えた。このため「石油・ガス関連の外資系企業が1000社近く拠点を置く」という。石油や天然ガスなどの化石燃料から、再生可能エネルギーや水素などへのエネルギー源の転換に向け、新エネルギーに関する会社の集積も進んでおり、アジアやアフリカなどの企業も多く、同業種間で「国際的なビジネス環境にアクセスしやすいというメリットが挙げられる」と話していた。

 神戸市とアバディーン市の間で結んだ覚書には、クロケット氏が副会長を務める世界エネルギー都市間パートナーシップ(WECP)への神戸市の加盟を、アバディーン市が支援することも盛り込んだ。クロケット氏は、神戸市が加盟することで「WECPに大きな貢献があると期待している」という。新エネルギーへの転換に向けて、川崎重工業と大林組による水素発電など「神戸市での取り組みが大きな学びになる」との見方を述べた。

 クロケット氏は8〜10日に神戸市に滞在。8日は歓迎夕食会、9日は三菱重工業、川崎重工業といった神戸市内のエネルギー関連企業を訪問した。ポートアイランドの水素発電施設や、ラグビーワールドカップの試合を開催するノエビアスタジアム神戸も視察。10日は神戸大学を訪問する予定だ。

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