水族館など「神戸ポートミュージアム」は10月29日開業 新港第1突堤基部

20210803神戸ポートミュージアム外観

 神戸港の新港第1突堤基部(神戸市中央区)の再開発で建設中の文化複合施設「神戸ポートミュージアム」(写真)の開業日が10月29日に決まった。アセットマネージャーのSMBC信託銀行などが2日に発表した。中核施設である水族館の名称は「átoa(アトア)」。東証2部にに上場するウエスコホールディングス(6091)傘下のアクアメント(神戸市中央区)が運営する。新型コロナウイルスの影響を受けても、開業から1年で100万人超の入館者数が目標だ。

20210803球体水槽
図1(「奇跡の惑星」)


 「アトア」の名称は「アクアリウム(水族館)とアート」から。2日に開いた説明会でアクアメントの小林弘嗣取締役は、「京阪神は水族館の激戦区」と話していた。近隣には神戸市立須磨海浜水族園(神戸市須磨区)や海遊館(大阪市港区)、京都水族館(京都市下京区)と大規模な水族館が目立つ。規模を追えない都心型の水族館だけに「世界のどこにもない世界」をめざした。たどり着いたのは展示方法に工夫を凝らした「劇場型アクアリウム」だ。

20210803精霊生命
図2(「精霊の森」/「生命のゆらぎ」)

 2階と3階、さらに屋上の4階が展示スペースだ。展示する生物は約100種、3000点で、水槽は大小合わせて59基を予定。合わせて約50点のアート作品を展示する。屋内の展示室は2階に2室、3階に3室を設ける。それぞれデジタルアートなどと融合させた幻想的な空間を演出する。目玉の1つは3階の展示室「奇跡の惑星」(図1=アクアメント提供)だ。地球に見立てた直径約3メートルになる球体の水槽を展示する。そのほか「精霊の森」(図2左=同)、「生命のゆらぎ」(図2左=同)、「和と灯の間」(図3=同)などと展示室ごとにテーマを設定した。

20210803和と灯
図3(「和と灯の間」)

 4階は屋外の展示スペースとカフェ、展望台などを設置した。4階はコツメカワウソやカピバラなど人気の生物を展示する予定だ。営業時間は午前10時〜午後9時を予定する。入場料は13歳以上の大人2400円、小学生1400円、3歳以上の幼児800円とした。混雑回避を目的に入場は、あらかじめ日時指定で予約をする必要がある。入館日の1カ月前からチケットの予約・購入ができるようにする。入場後の滞在時間は制限しない。

20210803フードホール
図4(フードホール「トゥースマート」)

 このほか1階には洋菓子の「トゥーストゥース」などを展開するポトマック(神戸市中央区)が神戸ビーフなどもあつかうフードホール「トゥースマート」(図4=ポトマック提供)を出店。8月下旬には料理の「お取り寄せ」ができるネット通販サイトも立ち上げる。同じく1階には輸入車販売のモトーレン阪神(神戸市中央区)など77社を展開するジーライオングループが、ウェディングフォトサービスの「ボヤージュ神戸」を出店する。希少なクラシックカーなども展示する計画だ。

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