TOAの4〜6月期、最終赤字1億円に縮小 工場でコスト削減など寄与
- 2021/08/03
- 17:16

放送設備大手のTOA(6809)が3日に発表した2020年4〜6月期の連結決算は、最終損益が1億400万円の赤字(前年同期は3億7800万円の赤字)になった。鉄道車両向け売上高の減少を主因に減収だったが、赤字幅は縮小した。工場でのコスト削減の積み上げによる原価低減や、出張旅費の削減などによる販管費の抑制が寄与した。1〜3月期を連結する海外事業の回復が新型コロナウイルスの影響で鈍かったのも逆風になった。
売上高は前年同期比2%減の82億円、営業損益は5200万円の赤字(前年同期は2億8600万円の赤字)だった。米国で製造する鉄道車両の製造が遅れ、放送設備の納期も影響を受けた。鉄道事業の4〜6月期売上高は3億2000万円と前年同期比54%減だった。半面、国内の学校、商業施設、病院向けの放送設備は前年同期に比べて大幅増だった。
22年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比7%増の17億円を見込む。同社は例年10月以降の下期に収益計上が偏る傾向がある。「学校や病院など国内事業の上振れで、業績は社内の計画値をやや上回って推移した」(経理担当者)というが、現時点で業績予想の修正は必要ないと判断した。
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