神戸市のアジア物流フォーラムが閉幕 マレーシア・クラン港の運営会社と覚書
- 2018/11/27
- 16:57
神戸港への集荷をめざすアジア物流フォーラムが27日、閉幕した。2日目(最終日)の同日は、米コンサル大手マッキンゼーのコンサルタントら3人が「激動期における港湾エコシステムの変革機会」について講演(写真)、続いてダニエル・ラッセル米元国務次官補が「2019年の世界経済の動向」について講演した。前日に続いて約300人の参加者が会場を埋めた。
マッキンゼーの村上友太氏は、海運大手の統合が進む中で、事業上は川上に当たる港湾の統合が進んでいないと指摘。今後は港湾の間で連携などが加速するなど、「構造的な変化が近く起きる可能性が高い」との見通しを話していた。同社のフォックス・チュウ氏は「港湾には新たな事業モデルが求められている」と強調した。港湾経営の効率化について、参加者からはデータや情報技術(IT)の活用などについて質問が相次いだ。
神戸市は今回のアジア物流フォーラムに合わせて、マレーシアでコンテナ取扱量が最も多いクラン港の運営会社「ポートクランオーソリティー」と連携の覚書(MOU)を結んだ。港湾に関する研究や人材育成、両港の航路開発、サービス向上の促進などについて相互協力することを盛り込んだ。神戸市は昨年2月に開催した「神戸国際港湾会議」では11カ所の港湾と覚書を結ぶなど、同様の覚書を結ぶのはクラン港で13港目。
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