世界パラ陸上「ぜひ会場に来て」 選手も市長も知事も、旧居留地で商店街で
- 2024/04/28
- 01:10
【神戸経済ニュース】兵庫県と神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会組織委員会は27日、神戸市中央区の旧居留地で5月17日に開幕を控える大会をPRするイベントを開催した。ともに組織委の副会長である兵庫県の斎藤元彦知事と神戸市の久元喜造市長に加え、大会に出場が決まっている選手や元パラリンピアンらが参加。さらに神戸商工会議所の川崎博也会頭、神戸経済同友会の楢木一秀代表幹事ら経済界のトップらも集まって、街行く人らに会場を訪れて観戦するよう呼びかけた。(1枚目の写真)
神戸市の久元喜造市長はあいさつし「会場のユニバー記念競技場(神戸市須磨区)は「ユニバーサル改修、大型スクリーンの設置など準備万端を整えている」と強調。21年に開催した「東京パラリンピックは非常によい大会だったけれども残念ながら無観客」「ぜひ会場に足を運んでいただいて、みんなでこの意義ある大会を盛り上げていただきたい」と、イベントの観覧客などに語りかけた。
関係者のあいさつに続いて、当日集まった関係者と参加者らが、世界パラ陸上に参加を予定する各国の言葉で「がんばれ」と声をかけながら世界パラ陸上の金メダルのレプリカを順に首にかけていく「メダルリレー」を開催。斎藤知事や久元市長、選手らも参加。100人程度の参加者は、イベントの担当者が掲げたさまざまな言葉の「がんばれ」を大きな声で言いながら、次の人へと順にメダルをかけ合った。(2枚目の写真は次の参加者にメダルをリレーする、1500メートル走の岡野華子選手)
さらに斎藤知事は川崎会頭、楢木代表幹事、兵庫県のキャラクター「はばタン」らとともに、元町商店街(神戸市中央区)をパレードして大会をPR。競技場を訪れて観戦するよう呼びかけた(3枚目の写真)。斎藤知事はあいさつで、兵庫県がユニバーサルツーリズムに関する条例を整備したことを挙げ、「スポーツのみならず、あらゆるところでユニバーサルな社会を作っていく。兵庫・神戸が先駆けてやっていきたい」と述べ、障害者が暮らしやすい環境整備に改めて積極的な姿勢を見せた。
PRイベントでは北京五輪銀メダリストで元陸上選手の朝原宣治さんやパラ陸上の岡野華子選手による子供向け走り方教室や、アテネパラリンピック同メダリストで元パラ陸上選手の永尾嘉章さんとランニングアドバイザー三津家貴也氏らの競技用車いす体験会、パラ陸上選手の白砂匠庸選手による「やり投げ」体験教室などを開催。主に子供たちが参加して、パラ陸上の競技に触れて楽しんでいた。
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