川重、メキシコ工場でオフロード4輪の量産開始 北米向け・生産能力年3万台

20240424川重メキシコ工場

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)傘下のカワサキモータースは24日、メキシコ現地法人の工場(写真=川重提供)でオフロード4輪車の量産を始めたと発表した。当初は作業にもレジャーにも使い回せる「ユーティリティ型」を生産し、順次車種を拡大する計画だ。同工場でオフロード4輪の生産能力は年間3万台。同工場の稼働によって、カワサキモータース全体で生産能力は年間10万台になり、北米向けオフロード4輪の生産基盤が充実する。

 工場はメキシコ北東部ヌエボレオン州サリナス・ビクトリア市に開設。オフロード4輪の主力工場になると同時に、水上オートバイも生産する。生産ラインの自動化で、安定した品質を確保。素材加工から組み立てまで一貫生産することで、需要の変化にも臨機応変に対応できる。オフロード4輪ではユーティリティ型である「MULE SX」(ミュールSX、写真左上=川重提供)シリーズの生産を開始した。

 カワサキモータースは北米で、オフロード4輪の市場が堅調に成長し、2030年には2兆円規模に膨らむすると見込むとみている。同社としては競争力がある新モデルを順次投入してシェアを引き上げ、4輪事業と水上オートバイを合わせた25年の売上収益(国際会計基準)を約3000億円と、22年の2倍に引き上げる計画。メキシコ工場の完成で生産能力が大幅に増加し、販売拡大の大きな原動力になる見通しだ。

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