住友ゴムと東レ、車いす用「可搬型スロープ」共同開発契約 最軽量型の次世代版

【神戸経済ニュース】住友ゴム工業(5110)と東レ(3402)は24日、車いす用「可搬型スロープ」の次世代モデルを共同開発する契約を結んだと発表した。車いす用の可搬型スロープは、車いすでも段差を乗り越えられるよう、段差の上と下の間に渡す板状の道具。販売中の機種は、東レが開発した炭素繊維複合材料(CFPR)を採用することで、JIS(日本工業規格)認証品では業界最軽量級の軽量化に成功した。共同開発によって新製品の検討段階から両社で情報を共有し、より高性能な次世代版の開発をめざす。

 住友ゴム子会社のダンロップホームプロダクツが現在販売している可搬型スロープ「ダンスロープエアー2」は、東レのCFRPを採用。これによって剛性強度を確保しながら、初めて中空構造にすることができ、大幅な軽量化につながった。超高齢社会で介助負担を軽減するために、機材の軽量化は喫緊の課題だ。可搬型スロープは新素材の採用によって、持ち運びの負担を軽減した形だ。加えて車いすがスロープに乗り上げるときの衝撃も、従来品に比べて抑えることができた。

 今回の共同開発では両社で設計・開発目標を共有し、最適な材料の選定、形状・設計シミュレーション、試作・評価も共同で実施。東レが持つ炭素繊維に関する解析や成形の技術も活用することで、より使いやすい製品開発をめざす。さらに車いす用可搬型スロープで蓄積したノウハウを、物流用台車のスロープ開発にも取り組みたい考えだ。

▽関連記事

関連記事

広告

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

広告

広告

広告

カレンダー

04 | 2024/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

広告

広告