川重、メキシコにオフロード4輪の新工場 300億円投資で北米も増強

20210901川重オフロード4輪

 川崎重工業(7012)は、未舗装の道路や岩場などの悪路も走れる北米向けのオフロード4輪車(写真=川重提供)の新工場を、メキシコに建設すると発表した。2023年度から同工場での生産を開始する。北米で既存の生産拠点も増強し、生産能力を現在よりも3割程度拡大する。投資額は合計で約300億円を計画。新型コロナウイルスの感染拡大で、密集せずに楽しめる屋外レジャーとして人気が急上昇しているオフロード車の需要に対応する。

 川重がメキシコに工場を開設するのは初めて。オフロード4輪に加えてジェットスキー(水上バイク)や汎用ガソリンエンジンの北米向けの製品は現在、米現地法人のリンカーン工場(ネブラスカ州)、メアリービル工場(ミズーリ州)の2工場。これに2022年に稼働するブーンビル工場(同)とメキシコの新工場が加わり、4拠点体制で生産することになる。メキシコ新工場の従業員数は23年4月時点で300人を見込む。

 米現地法人でもリンカーン工場で設備投資を実施。23年3月までに新機種の生産を開始する。オフロード4輪は新型コロナウイルスの感染拡大前から、徐々に新たなレジャーとして人気を集めつつあった。この流れが新型コロナの感染拡大をきっかけに加速。川重のモーターサイクル&エンジン部門で収益の柱の1つになっている。川重は北米で4カ所になる2輪・4輪の生産拠点を活用し、機動的に商品やサービスを提供。より高い顧客満足度をめざす。

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