アジュバンの前期、最終赤字9900万円に拡大 年12円配に半減・スキンケア伸びず

20240419アジュバン

【神戸経済ニュース】ヘアケア・スキンケア製品などを企画販売するアジュバンホールディングス(4929)が19日に発表した2024年3月期(20日締め)の連結決算は、最終損益が9900万円の赤字(前の期は4億0300万円の黒字)だった。従来の会社予想である6200万円の赤字から、赤字幅が拡大した。理美容事業のうちスキンケア分野が落ち込んで想定を下回った。ヘアケアの伸びで補えなかった。

 売上高は1%増の44億円、営業損益は100万円の赤字(前の期は2億3200万円の黒字)だった。従来予想は45億円、1400万円の黒字だった。スキンケアはメークの新ブランド発売と既存美容液などの販促キャンペーンを実施したが、販売が想定を下回った。加えて21年10月に発売した通販用の育毛剤「NUOSS(ヌオス)」は、広告宣伝費を積極的に投入して売上高の急成長をめざす方針を転換したことで、年9000万円の在庫評価損を計上したのも響いた。

 年間配当金は前期比12円減の12円と減配。従来予定の24円からも半減した。

 同時に発表した25年3月期の連結業績予想は、最終損益が7900万円の黒字になる見通し。人材の採用や物流費の増加などで販管費は増えるが、増収効果で2期ぶりの黒字確保をめざす。新製品を投入するスキンケア分野の増収と、アマゾンや楽天市場での営業強化による育毛剤の伸びを想定する。売上高は5%増の46億円、営業損益は1億6300万円の黒字を見込む。年間配当は前期据え置きの12円を予定する。

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