溝本和田興産社長、PBR「指標として意識するが基本的には堅実に事業続ける」

20230415溝本和田興産社長

【神戸経済ニュース】マンション開発を手掛ける和田興産(8931)の溝本俊哉社長(写真=資料)は19日に開いた決算説明会で、株価純資産倍率(PBR)について「東証が指摘していることもあり、1つの指標として意識しているのは間違いない」としながらも、「ただ闇雲に株価上昇をめざすことで、事業が違う方向に行くことは避けねばならず、基本的には従来通り堅実に事業を進めていくことで投資家や株主の理解を得たい」と話した。

 同社株は足元で2006年11月以来およそ18年ぶりの高値圏で推移しているが、PBRは依然として0.5倍程度にとどまっている。マンション需要は底堅く、同社がマンションを開発するエリアも徐々に広がっており、25年2月期まで税引き利益は4期連続で増加する見通しだ。資材価格や建設費が高止まりする中でも、利便性が高い立地でのマンション開発などで、高収益を確保したい考えだ。

 一方で和田興産は25年2月期まで4期連続で増配の計画も示した。役員退職金を廃止し、株式報酬制度を代わりに導入することも表明。溝本社長は「現在の株価について私どもから申し上げることはない」としながらも、株価上昇や増配が役員の意欲を高める施策に乗り出した。株主への利益配分については「配当を中心」として、「企業価値の向上に注力していきたい」と説明していた。

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