井戸兵庫知事、人口減少「1年でなんとかできる対策ない」 目標値は下方修正へ

20190716井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は16日の定例記者会見で、同県の人口が減少していることについて「1年でなんとかできる対策はこれだ、というのはありません」と述べ、対応の難しさを強調した。継続して目立っている20代人口の県外流出を食い止めることを中心に、人口が「徐々に回復をしていくような対応をぜひ積み上げたい」「少なくとも(転宅などによる域内人口減の)社会減はゼロにしたい」と話した。

 井戸氏は人口減少が兵庫県だけでなく、大阪府、愛知県、福岡県でも進んだと指摘。総務省が10日に発表した1月1日現在の住民基本台帳に基づく人口動態によると、増加した都道府県は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県と沖縄県の5都県のみだった。「これは東京問題だ」(井戸氏)との見方を示したうえで、対策として2002年に廃止した工場等制限法や、06年に廃止した工業再配置促進法の復活を改めて主張した。

 人口減少への対策も含まれる兵庫県の地域創生戦略については19年度で最終年度を迎えることから、「見直しを進めている」という。19年度までの5年間、人口は自然減によって減少するも社会増で人口減少を抑制する目標を掲げていた。だが、兵庫県の人口は18年の年間で2万3336人が減少し、このうち5603人が社会減だった。井戸氏は、次期の地域創生戦略で「どういう目標にしようか検討したい」と述べ、目標値を下方修正する方針を示した。

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