「ファンズ」のクラウドポート優勝 国内最大級の事業モデル競技会、神戸で開催

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 12日まで神戸市内で開催したIT経営者らの交流会「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット」では、同日午前に国内最大級の事業モデルの競技会「ローンチパッド」を開催。普通社債を購入するように、個人が企業に直接、融資できるサイト「ファンズ」を構築したクラウドポート(東京・渋谷)が優勝した。ローンチバッドには14社が参加。それぞれ独自の事業モデルを投資家やスタートアップの先輩企業などにアピールした。

 クラウドポートの藤田雄一郎社長(写真)は、上場企業の個人向け社債は発行すればほぼ瞬間蒸発するにもかかわらず、発行が少ないことに着目したと強調。一方で、企業は新規事業への参入など、従来の銀行融資では審査に時間がかかる資金需要が発生する場合もある。そうしたミドルリスク(中間的なリスクの高さ)の金融市場の活性化をめざす。すでに「ファンズ」を活用して一部の消費者金融などが資金調達を実行するなど実績もアピールした。

 2位は人工知能(AI)を活用して、動画から水質などを判定する「ディープリキッド」を開発したAnyTech(エニーテック、東京都文京区)、3位は尿に含まれる「miRNA(マイクロRNA)」からがんを早期発見する名古屋大学発のIcaria(イカリア、東京都文京区)だった。

 3位のイカリアは8日に神戸市中央区で開催した、バイエル薬品とシスメックスが主催した医薬分野での事業モデルの競技会でも優秀賞を獲得していた。

 インフィニティ・ベンチャーズ・サミットはベンチャーキャピタルのインフィニティ・ベンチャーズ(東京都港区)が主催。毎回実施するローンチバッドでは、過去にクラウドワークスやウォンテッドリーといった現在の上場企業も出場。資金調達や株式公開のに向けたきっかけになるケースもあるといい注目度が高い。今回のローンチバッドではクラウドワークスの吉田浩一郎社長、ウォンテッドリーの仲暁子社長のほか、大和証券の丸尾浩一専務らも審査員を務めた。

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