井戸兵庫知事、大阪北部地震1年「夏休み中にも県立学校のブロック塀で対策終える」

20190618井戸兵庫知事

 兵庫県の井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は18日午後に開いた定例記者会見で、大阪北部地震から1年が経過したことに関連して「兵庫県立の学校では75校がブロック塀の(倒壊を防ぐ)対策に迫られたが、すでに71校では対策済み」と明らかにした。そのうえで「残る4校も、この夏休み中にも整備が終わる」との見通しを示した。大阪北部地震ではブロック塀が倒壊し、大阪府高槻市の小学生が犠牲になった。

 民間の施設向けに創設したブロック塀の倒壊対策への補助制度は、2018年度の実績で612件、補助額で約2000万円の支出があったと井戸氏は説明した。19年度の当初予算では5000万円を確保。約1000件分の補助を想定しているという。ブロック塀の多くは「土地の境界上に立っているため、周囲の了解を得るのに時間がかかり、1000件もの対象を今年度に持ち越している状況」と説明した。

 一方で災害対策では、高齢者や障害者といった「行動が自由にならない災害弱者が犠牲になったというのが、(昨年の西日本豪雨で被害が大きかった岡山県)真備町などでの最大の教訓」と指摘。あらかじめ個別に立てた避難計画に従い福祉避難所への誘導が必要だが、「驚いたことに個別避難計画の策定状況は兵庫県でも8%にとどまったのが実情で、このため各市町に、少なくともモデル的な個別避難計画を作成できるよう当初予算に計上している」と話していた。

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