シスメックスと阪大、個別化医療など新事業創出で包括連携協定 22年3月まで

 シスメックスと大阪大学は27日、個別の患者に適した「個別化医療」や、予防に重点をおく「先制医療」など、新たな医療分野での診断方法や新事業の創出に向けた包括連携協定を結んだと発表した。協定は24日に締結。期間は2019年5月から22年3月までの3年弱とした。両者での共同研究や、学生研究員支援などを展開する計画だ。

 シスメックスが持つ診断技術と、阪大が持つビッグデータやAI(人工知能)といった情報科学分野の知見を出し合い、相乗効果で新たな技術開発をねらう。共同研究のテーマなどは今後両者で協議して決める。シスメックスによる学生研究支援員の受け入れは8月から、シスメックスの研究開発拠点であるテクノパーク(神戸市西区)で実施する。

 学生研究員支援では、共同研究で設定した研究テーマや、シスメックス独自の研究テーマで学生の研究員を投入し、研究員の育成をねらう。シスメックスは、女性研究者を支援する阪大の事業に17年度から参加している経緯もあり、今回の共同研究や学生研究員支援にも、女性研究者や女子学生の積極的な参加をすすめる計画だ。

 シスメックスが進める「がんゲノム医療」など遺伝子に関する医療や、予防医療への関心の高まりで、医療機関があつかうデータ量は急速に増加し、多様化も進んでいる。情報技術(IT)を活用し、こうしたデータを効率的に取り扱うことで、医療機関の業務の最適化や品質向上、より効果的な医療などにつながることへの期待が高まっているという。

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