上組、カンボジア・シハヌークビル港湾公社の出資比率を引き上げ 議決権13%に

 上組は24日、カンボジア南部の輸出港シハヌークビルの港湾管理会社である「シハヌークビル港湾公社」の株式を追加で取得したと発表した。国際協力機構(JICA)が保有していたシハヌークビル港湾公社の株式943万4916株を、相対取引して買い取った。議決権付き発行済み株式数の11%に相当する。既に保有していた2%と合わせて、上組はシハヌークビル港湾公社への出資比率を13%に引き上げた。

 今回の出資比率の引き上げで、上組の東南アジアでのネットワークを強化などをねらう。シアヌークビルはタイランド湾に面したカンボジアで数少ない輸出拠点の1つ。円借款によって整備した。750メートルのコンテナバースに加え、330メートルと200メートルの多目的バースなどを備える。2018年の年間コンテナ取扱個数は20フィートコンテナ換算で約54万3000個。13年の28万5000個から5年でほぼ倍増した。

 JICAは2017年6月、シハヌークビル港湾公社がカンボジア証券取引所に株式を上場した際、支援の一環で新規公開株を取得。大株主として社外取締役などを派遣していた。その後、 18年8月に施行された、国内企業に海外社会資本事業への参入を促す法律に基づく第1号案件として、保有株式の一部を阪神国際港湾(神戸市中央区)に売却。今回は残りのシハヌークビル港湾公社の株式すべてを上組に売却したという。

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