エア・ウォーターが神戸医療産業都市に研究開発拠点 「歯の神経」再生医療など
- 2019/05/15
- 18:07
産業ガス大手のエア・ウォーターは15日、ポートアイランド(神戸市中央区)の神戸医療産業都市に研究開発施設「国際くらしの医療館・神戸」を開設した。同社を含めたグループ会社5社の研究者など50〜60人が勤務する。子会社のアエラスバイオが2021年にも事業化を予定する、歯髄神経と呼ばれる歯の神経の再生医療も、この施設が研究拠点になる。
総工費は50億円。鉄骨造の地上5階建てで、延べ床面積は5554平方メートルだ。農業・食品分野の研究開発を進めるエア・ウォーター・バイオデザインの研究開発施設が中核になる。歯髄神経の再生医療で臨床研究を実施するクリニックも開設。このほか病院経営者や医師らに、8Kカメラを使った内視鏡など最新の医療機器を紹介するショールームとしての機能も兼ねる。
施設の1階には研修やセミナーに利用できるホールも備え、人材の交流などにも活用できる。新拠点は、同社独自の研究に加え、産官学、医師、他のメーカーなどと連携して共同研究開発の場にもなると見込む。4月末時点で352社・団体が進出して国内最大の医療産業の集積地である神戸医療産業都市の立地を生かした研究開発で、新たな技術革新を生み出したい考えだ。
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