神戸港のクルーズ客船、入港隻数が24年ぶりに最多を更新 震災前を上回る
- 2018/12/20
- 17:59
神戸市は20日、2018年に神戸港に入港したクルーズ客船が141隻になり、過去最多を更新する見込みになったと発表した。過去最多の更新は阪神淡路大震災の前年である1994年(130隻)以来、24年ぶり。昨年の118隻からも大幅に増えた。このうち外国船舶の寄港が67隻と、昨年の45隻から大幅に伸びたのが寄与した。年末までのスケジュールがほぼ固まったことで集計したという。
米プリンセス・クルーズ(カリフォルニア州)が運航する「ダイヤモンド・プリンセス」や、伊コスタ・クルーズ(ジェノバ)の「コスタ・ネオロマンチカ」といった外国籍で、いわゆる豪華客船の神戸発着クルーズが増えた。日本籍の客船でも「飛鳥Ⅱ」が3年ぶりに神戸発着の世界一周クルーズを開催したほか、テレビ通販でも船旅が人気商品になるなど国内外でクルーズの需要が好調だった。
神戸港に入港するクルーズ客船は、1泊あたりの料金が100ドル(およそ1万2000円)超という、「プレミアム」「ラグジュアリー」と呼ばれるクラスの客船が多いのが特徴だ。さらなる客船誘致に向け神戸市は、大型船に対応した岸壁の整備、税関・出入国管理・検疫(CIQ)エリアの拡張、ポートターミナル〜三宮・元町の無料シャトルバスなど、船舶や乗船客の利便性向上に取り組んでいる。
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