神明HD、成田市場青果の株式70%取得 20年に空港隣接地へ移転

 コメ卸最大手の神明ホールディングス(HD)は20日付で、成田市公設地方卸売市場(成田市場、千葉県成田市)で青果部門の荷受業者である成田市場青果(千葉県成田市)を買収すると発表した。成田市場青果の発行済み株式数の70%に当たる112株を、12月中にも同社から取得する。取得金額は非公表。関東地方での青果流通でのシェア拡大をねらう。さらに将来は、グループの海外展開の拠点として活用も見込める。

 神明HDの傘下には、上尾市場の荷受業者である埼玉中央青果(埼玉県上尾市)もある。埼玉県と千葉県の市場を抱えることで、関東地方の青果の流通市場でシェアの拡大が見込めるうえ、それぞれの産地と顧客を結びつける相乗効果なども期待できる。さらに成田市場は2020年には成田国際空港の隣接地に移転が決まっており、農水産物を輸出入する際の拠点として活用する計画もある。

 神明HDは現地法人があるシンガポールや香港で食材の卸売りを手がけるほか、子会社の回転すしチェーン「元気寿司」も海外店舗が多い。まずはシンガポールや香港と、成田市場青果との連携をめざすとしているが、さらなる海外展開の足がかりを作った形にもなる。

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