「さくらとおでかけ山陽電車」キャンペーンが予想上回る人気 台湾や韓国からも
- 2018/08/18
- 17:33
山陽電気鉄道が15日に始めたキャンペーン「さくらとおでかけ山陽電車」が人気を集めている。同日から始まったスタンプラリーは17日までに、すでに約1600人がゴールした。キャンペーン開始から初の週末になった18日の日中も、西代駅(神戸市長田区)に設けたスタンプラリーのゴール地点では、電車が到着するごとに10人程度の行列ができた(写真)。同社としては「予想を上回る人気」(経営統括本部)といい、追加の安全対策などに追われた。
キャンペーンは人気アニメ「カードキャプターさくら クリアカード編」とのコラボレーション(共同企画)。山陽電鉄としては初のアニメ作品とのコラボになった。山陽姫路〜西代の6カ所にスタンプを置くスタンプラリーに加え、オリジナルグッズを販売する。目玉は、作品の登場人物や情景などをデザインした装飾列車「さくらとおでかけ山陽電車」の運転だ。
キャンペーン初日の15日にはゴール地点を午前11時に開設する予定だったのが、午前10時半ごろには行列ができ始めたため、開設する時間を早めた。さらに山陽姫路、山陽垂水、西代では、安全面を考慮してスタンプ台の置き場所を変更。キャンペーンを目立たせるよりも、参加者の動線がスムーズになるよう見直した。
7月25日に開設したツイッターのキャンペーン公式アカウント(@sakurato_sanyo)は、あっという間にフォロワー数が山陽電鉄の公式アカウント(@sanyo_cs)を上回ってしまった。キャンペーンのイメージを表紙にした広報紙「エスコート」8月号も、主要駅では補充が追いつかないほどの人気。夏休みシーズンとあってスタンプラリーに参加した乗客は沿線に住む家族づれなどのほか、韓国や台湾からの訪日観光客の姿もあり、スタンプ台には英語の案内も追加した。
キャンペーンは10月8日まで続く。今後は少し気温も下がり外出する人が増えるとみられるほか、販売するオリジナルグッズの種類も増え、さらに盛り上がる可能性が高い。スタンプラリーを制覇した乗客に配布する景品のリングノート(図=山陽電鉄提供)も、もちろんオリジナル。先着1万2000人としたが、キャンペーンの担当者は「増刷する必要があるかもしれない」(経営統括本部)と話していた。
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