日本GLP、六甲アイランドの物流施設「六甲5」が完成 全館冷凍冷蔵

20240304GLP六甲V

【神戸経済ニュース】物流不動産大手の日本GLP(東京都港区)は、六甲アイランド(神戸市東灘区)で建設していた全館冷凍冷蔵の物流施設「GLP六甲V」(写真=日本GLP提供)が完成したと3月1日に発表した。開発段階ではJA三井リース建物(東京都中央区)が土地を取得、建物を建設。完成を受けて日本GLPが取得した。今後は全館を藤原運輸(大阪市西区)に賃貸し、同社は主に冷凍食品の保管に利用する計画という。

 建物の設備や仕様は日本GLPが企画し、JA三井リース建物の開発をサポートした。有効天井高6.0メートル、耐荷重は1平方メートルあた約2.0トンと、効率よく保管できる仕様。庫内のレイアウトも柔軟に変更できる。

 冷凍食品の消費拡大、家庭用冷凍食品の生産増などに対応する。立地は六甲アイランド東側臨港道路に面した土地。阪神高速5号湾岸線や3号神戸線が利用しやすく、神戸市内への都心配送にとどまらず、近畿地方と中国地方の全体を視野に広域配送できる物流拠点になる。六甲ライナーのアイランド北口駅から徒歩圏内で、雇用確保の面でも優れた立地とみて、今回の場所に倉庫を開発した。

 2022年10月に着工。敷地面積は約5000平方メートル、延べ床面積は約1万100平方メートル。地上4階建てで耐震鉄骨鉄筋コンクリート造だ。非常用発電設備を設置したうえで、電気設備などを屋上に配置するなど浸水対策を実施と、事業継続計画(BCP)の面でも力を入れた。環境認証はCASBEE(キャスビー、建築環境総合性能評価システム)を取得した。

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