9月の神戸港、輸出入総額が5カ月連続で前年比減 米国向け輸出は過去最高

20231020貿易統計

【神戸経済ニュース】神戸税関が19日に発表した9月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比0.1%減の1兆0652億円だった。小幅ながら5カ月連続で前年同月を下回った。円安が輸出額、輸入額とも押し上げたが、輸入数量が増えた石炭の価格やが前年同月に比べて下落して「鉱物性燃料」の輸入額が大幅に減少するなど、資源の輸入価格が低下したことなどが影響した。半面、輸出額は9月としては過去最高。米国向けの輸出は月間で過去最高になった。

 輸出額は前年比7.2%増の6693億円で、9月としては過去最高を更新した。過去最高になった米国向けの輸出額は19.6%増の1413億円だった。米国向けで主力の「建設用・鉱山用機械」が15.4%増の321億円、リチウムイオン電池の材料など「有機化合物」が48.6%増の228億円になったことなどが寄与した。中国向けも9月としては過去最高である15.0%増の1479億円。洗浄装置などの「半導体製造装置」が重量ベースの輸出数量を減らしながらも、輸出額は2.6倍の198億円になったことなどが寄与した。プラスチックの輸出も増えた。

 輸入額は前年比10.5%減の3959億円だった。チリや韓国などからの「無機化合物」が45.5%減の207億円、オーストラリアからの石炭を中心とした「鉱物性燃料」が36.3%減の167億円、農薬や塗料の原料など「有機化合物」が35.5%減の152億円になったことなどが響いた。地域別では中国からの輸入額が6.3%減の1122億円、韓国からの輸入が42.8%減の131億円などが目立った。

 9月の平均為替レートは1ドル=146円44銭と、前年同月に比べて6円63銭の円安・ドル高だった。日本の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月比0.1%低下の5.8%だった。

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