9月の兵庫県倒産件数、16件増の43件 負債5863億円・パナ液晶の特別清算で

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【神戸経済ニュース】帝国データバンク神戸支店(神戸市中央区)がまとめた9月の兵庫県倒産件数(負債額1000万円以上の法的整理)は43件と、前年同月に比べて16件増加した。負債総額は5863億3300万円。パナソニックホールディングス(6752)が7月31日付で特別清算を決めたと発表していたパナソニック液晶ディスプレイ(姫路市)が、9月19日に神戸地裁姫路支部に特別清算を申請。この負債総額が5836億円だった。これを除く42件の負債総額は27億3300万円になる。前年同月の負債総額は64億9500万円だった。負債総額の前年比増は2カ月連続。

 業種別の内訳は小売業が16件と最も多かった。建設業が8件、サービス業が7件と続いた。卸売業が5件、製造業が4件、運輸・通信業が3件だった。倒産要因別は不況型倒産が39件(うち販売不振39件)、他の要因では経営者の体調不良などその他が2件だった。負債総額別では1000万円以上5000万円未満が27件と、全体の63%を占めた。

 9月末までの9カ月で倒産件数は355件と、すでに22年の年間倒産件数(310件)を上回った。パナソニック液晶ディスプレイの特別清算もあって、負債総額も膨らんだ。帝国データは足元の状況について、経済が正常化する中で「各種支援策の打ち切りや、これまで企業の資金繰りを支えてきたゼロゼロ融資の返済も本格化しつつあり、いまだ業績が回復せず、返済資金確保の見通しも立たず事業の継続を断念する企業が急速に増えつつある」とみている。

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