景気の先行き、好悪まだらで不透明感も 神商6副会頭の主な発言・記者会見

20230110記者会見

【神戸経済ニュース】神戸商工会議所が4日に開いた年頭の記者会見(写真)では、川崎博也会頭のほか副会頭6人も発言した。神戸空港に国際チャーター便を就航させるきっかけになった2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)を念頭に置いた発言に加え、新型コロナウイルスの影響後退といった景気の好材料と、物価高騰など景気悪化への懸念材料とが入り混じり、総じて先行きの不透明な現在の景気を反映した。各副会頭の主な発言は以下の通り。

尾山基副会頭(アシックス会長) 景気は明るい話題と暗い話題の両方ある2023年だろうと思う。いろんな局面で臨機応変に対応しながら、神戸経済の活性化に向けてがんばっていきたい。(神戸観光局と万博特別委以外の取り組みでは)神戸医療産業都市にある約350社の活動を、商工会議所の中に取り込んでいく。もっと全国に発信していくということを関係機関と一体となってやっていきたい。

伊藤紀美子副会頭(田嶋社長) 副会頭として担当する国際分野・文化振興では、「新しい国際都市・神戸」をめざして、いろいろな関係者から意見を聞きたい。神戸市民の文化レベルを底上げするのも大事だが、エンターテインメントも含めて国内外に発せられるものが必要だ。神戸ならではの魅力を作り上げ、発信していくことに精一杯がんばりたい。

国井総一郎副会頭(ノーリツ会長) 2023年は経営者が経験したことのない、大転換の年になると思う。30年続いたデフレがコストプッシュ型インフレになったことで、景気のよくない状況が続くだろう。価格転嫁で業績を上げ、賃上げにつなげることが、企業にとっては大事だと感じている。為替も1ドル=130円を超える円安が続くのではないか。走りながら考えて走りながら決断・修正するスピード感が大事だと思う。

吉井満隆副会頭(バンドー化学会長) 昨年は神戸空港の国際化が決定し、大阪・関西万博の準備も詰めに入った時期で、今年はそうしたイベントに対するインフラ整備にとって非常に大事な年に当たる。他の副会頭や会員のみなさんとコミュニケーションを盛んにしながら、着実に実行していきたい。

高田厚副会頭(神戸土地建物社長) 担当する中小企業の分野では相変わらず苦しい変化がありそうだが、変化をどうチャンスに結びつけるか、成長戦略をどう描くか、1社1社寄り添って、私も一緒に勉強しながら解決していきたい。スタートアップは神戸医療産業都市や水素など神戸ならではの分野がある。スタートアップと既存の会社が交じり合うことでの新たな発見、気づきをしてもらうよう商工会議所としても取り組みたい。

浅野薫副会頭(シスメックス取締役専務執行役員) 政府の「新しい資本主義」ではイノベーションの創出、スタートアップ企業の育成を重点政策と施策として取り上げた。神戸医療産業都市はそのプラットフォームとして重要な役割を果たせると思う。ただ本当の産業化はこれからで、課題も多いのが事実。イノベーション、創造活動を通じて、地域活性の地域経済の活性化に寄与していきたい。

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