ジャンボフェリー「こんぴら2」、17日に最終運航 神戸港の入港回数が最多

【神戸経済ニュース】ジャンボフェリー(神戸市中央区)は5日、神戸港と高松港を結ぶ同社の主力航路で運航する「こんぴら2」の最終運航が17日に決まったと発表した。同日の午前11時20分に神戸港を出発する便が最終便。小豆島を経由する。出発前に神戸三宮フェリーターミナルで「お別れセレモニー」を開く。「こんぴら2」は1989年に就航。営業運航での航海距離は約655万キロメートルと、地球163.7周分になった。

 ジャンボフェリーは長らく「こんぴら2」「りつりん2」の2隻で運航していたが、今年10月に新造船「あおい」が就航。90年に就航した「りつりん2」が客室等のリニューアル工事に入り、現在は「あおい」「こんぴら2」の2隻が運航中だ。リニューアル工事を終えた「りつりん2」の運航再開で、同型船で1年古い「こんぴら2」が役割を終える。「りつりん2」の代替船就航を予定する25年まで「あおい」「りつりん2」の2隻で神戸〜小豆島〜高松の航路を運航する計画だ。

 「こんぴら2」の神戸港への入港回数は、17日時点でフェリーで国内最多である2万6268回になる。お別れセレモニーでは神戸市から船長に「神戸港への入港回数最多」の記念のたてを、同船を建造したJFEエンジニアリング(旧日本鋼管)が機関長に、エンジン稼働時間最長の表彰状を、ぞれぞれ贈る。出航時に紙テープを投げて見送る。当初は6日に最終運航を予定していたが、「りつりん2」の工事が遅れ、延期になった。

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