ノーリツ、物流機能をセンコーに一括委託 東西2拠点に配送センター

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【神戸経済ニュース】ガス給湯器大手のノーリツ(5943)は7日、センコーグループホールディングス(9069)傘下で総合物流を手掛けるセンコーに、物流機能を一括して委託すると発表した。3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)と呼ばれる手法で、コストの「見える化」や在庫の最適化などにつなげ、物流費の増加を抑制する。6日には神戸市西区に開設する物流拠点で、ノーリツの腹巻智社長と、センコーの杉本健司社長が出席して開所式を開いた。

 原油価格が高止まりしているうえ、物流需要の増加による人手不足などが課題になっている。そうした中でも追加の費用を抑えながら、物流機能の維持や向上を進めるのが3PL導入のねらい。災害時や感染症の拡大時など、緊急時なども事業を計画するための方法などを取り決めておく事業継続計画(BCP)や、DX(デジタル・トランスフォーメーション)にも対応する。

 ノーリツはこれまで工場内物流や完成した製品の保管、配送、輸出などを自社で手がけていた。3PLの導入を機に、全国11カ所にある倉庫拠点を東日本の拠点(埼玉県加須市)と、西日本の拠点(神戸市西区)の2カ所に集約。物流業務を効率化する。12月には東日本の拠点、2023年3月には西日本の拠点がそれぞれ稼働する予定だ。

 東の拠点はセンコーの「栗橋PDセンター」内に、西の拠点は同「北神戸PDセンター」内にそれぞれ入る。北神戸PDセンターは、米物流施設開発プロロジスの日本法人が開発して6月に完成した「プロロジスパーク神戸3」(写真=資料)の1〜2階に入居。センコーはノーリツの物流事業を効率化し、環境保全の取り組みを推進するのと同時に、住宅設備・建材メーカーの共同物流を進めて住宅物流事業を拡大する。

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