TOAの4〜6月期、最終黒字2億6700万円 国内販売は伸びず営業赤字も

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【神戸経済ニュース】放送音響機器のTOA(6809)が2日発表した2022年4〜6月期の連結決算は、連結最終損益が2億6700万円の黒字(前年同期は1億400万円の赤字)だった。4〜6月期としては19年4〜6月期以来3期ぶりに最終黒字を確保した。営業損益では赤字を計上したが、円安進行で営業外収益の為替差益を1億6400万円を計上。さらに土地売却益5億2200万円を特別利益に計上し、最終損益は黒字に浮上した。

 売上高は10%増の90億円、営業損益は3億200万円の赤字(前年同期は5200万円の赤字)と、営業赤字は前年同期に比べ拡大した。日本以外の海外3地域(セグメント)である「アジア・パシフィック」「欧州・中東・アフリカ」「アメリカ」でそろって販売が増加。新型コロナウイルスの感染拡大が一服し、経済活動が再開する流れが追い風になった。ただ日本では売上高が伸びなかったほか、資材価格や輸送費用などが上昇したのが営業利益を圧迫した。

 23年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比53%増の22億円を見込む。半導体を含む部品価格の上昇や、部品不足の解消が進むかなど「調達面での不透明要因は残るが、受注は順調とあって現時点での業績予想の修正は必要ないと判断した」(広報担当者)としている。

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