鈴木ワールド社長「非アパレルの比率50%の目標変えない」 決算説明会

 アパレル大手ワールドの鈴木信輝社長は5日に開いた2020年4〜9月期の決算説明会で、売上高に占める「非アパレルの比率を50%まで引き上げる目標は変えない」と改めて強調した。この4〜9月期は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた店舗の臨時休業で「アパレルが撃沈した」。この結果、プラットフォーム事業など非アパレル事業のウエートが上昇。10月以降の下期や来期にアパレル事業の立て直しを進めるが、非アパレル比率の上昇に向けた取り組みが「コロナの影響で加速した」という。

 もっとも、アパレル事業は「利益を伴わない売上高は追わない」(鈴木社長)との方針から、今回の秋冬物の仕入れ水準を前年同期比82%程度に抑えることで在庫を抑制する方針だ。このため収益面では、20年10月〜21年3月の既存店売上高が前年比5%減程度、消費税率の引き上げなどの要因がない19年10月〜20年3月との比較では、約15%減との目標でも「チャレンジング」といった状況だ。引き続き収益に占める非アパレルへの依存度は高い公算が大きい。

 一方で、鈴木社長はアパレル事業が、非アパレル事業も含めた同社全体の「競争力の源泉でもある」と指摘。足元ではブランドの撤退や再編といった構造改革も進めている。「全体としてマーケットの環境も大きく変わっており、そこにリセットをかけることができればアパレルも回復軌道、再成長軌道に乗せることができる」とみる。「きちんとリソース(経営資源)をかけてやっていきたい」と話していた。

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