川重、オートバイ「Z H2」など3車種を世界初公開 東京モーターショーで展示

20191023川重Z H2

 川崎重工業は23日、オートバイ「Z H2」「Ninja ZX-25R」「W800」の3車種を発表した。24日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕する「第46回東京モーターショー2019」で世界初公開する。性能を高めた車種を新規に市場に投入することを強調し、同社のオートバイの国内外でのさらなる普及をねらう。(写真はZ H2=川重提供)

 「Z H2」はZシリーズの新たな旗艦車種として参考出品。これまでZシリーズでは採用していなかった過給機(スーパーチャージャー)をエンジンに搭載し、低中速回転域でのスムーズな加速や、急加速に対応するのと同時に、燃費性能も高めた。販売計画は近く発表したい考えだ。

 「Ninja ZX-25R」は排気量250ccクラスだが、同クラスはインドネシアやタイでは高級車とみられていることに着目。同クラスでは珍しい並列4気筒のエンジンを搭載したうえ、電子制御なども装備して高級感を高めた。これも参考出品とし、販売計画は改めて発表する。

 「W800」は川重が大排気量のオートバイメーカーとして人気を集めるきっかけになったWシリーズの外観を復刻した。昨年発売した「W800 STREET/W800 CAFE」と同様に、レトロなデザインながら、ゆったりとしたハンドリングで取り回しやすくした。12月1日に発売予定で、メーカー希望小売価格は110万円としている。

 この3車種に加え、東京モーターショーでは今年の鈴鹿8時間耐久ロードレースで川重のチームを26年ぶりに優勝させた「Ninja ZX-10RR」など合計12車種を展示。さらに再生産を決めた「Z1」「Z2」と呼ばれる車種のシリンダーヘッドも出展する。「Z1」「Z2」は1973年に発売した人気車種で、修理すれば十分に乗れる車体が多く現存していることから、部品の再発を求める声が多かったという。

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