神戸ワインの販売好調、4〜9月期の売上高1割増 「G20効果」を新酒で弾み

20191023神戸ワイン

 神戸産ブドウを使って神戸ワイナリー(神戸市西区)で製造する「神戸ワイン」の販売が好調だ。神戸ワイナリーを運営する神戸みのりの公社(神戸市西区)の藤重敏郎常務理事は23日、2019年の新酒の発売について記者会見し、「19年4〜9月期の売上高はおよそ前年同期比10%増だった」と明らかにした。6月28日に大阪迎賓館(大阪市中央区)で開催した20カ国(G20)首脳夕食会で赤ワイン「神戸ワイン・ベネディクシオン・ルージュ2016」(写真右=神戸みのりの公社提供)が提供されたのが、販売増のきっかけになったという。

 ベネディクシオン・ルージュは3000円前後と、神戸ワインとしてはやや高い価格帯で販売することもあり、このところ年間3000〜4000本を販売していた。ただG20夕食会での採用が伝わってから売れ行きが急速に伸び、瓶詰めしていた分の在庫が底を突いた。樽で保管していた分も急きょ瓶詰めして追加で出荷したが、合計7000本を売り切った。さらに「神戸ワイン」の別銘柄にも買いの手が伸びて、足元では神戸ワイン全体の販売が伸びているという。

 G20夕食会で採用されたのが象徴するが、背景には神戸ワインの品質が向上していることがあるという。神戸ワインは1984年に神戸ワイナリー(当時の名称は「神戸ワイン城」)で醸造を開始したが、当初は必ずしも高い評価を得られていなかった。ただ、年数を重ねることで農家ではブドウ栽培のノウハウを蓄積。育てやすい品種からカベルネ・ソーヴィニオンなど高級ワイン向きの品種にシフトした。ワイナリーでも温度管理に優れた機器の導入や、ブドウの房から軸を確実に取り除く機械の設置など設備が整ってきた。

 今年の新酒「みのり」の赤と白(写真左=神戸みのりの公社提供)は25日に発売。赤ワインはスミレの香り、白ワインはシトラスの香りが特徴だ。いずれも軽やかで口当たりの良い味に仕上がった。税込み1430円で販売する。新酒解禁を祝って神戸ワイナリーで開催する今年の「新酒まつり」は、26〜27日の予定だ。ワインに合う屋台料理や世界のチーズの試食販売などが楽しめる。関心を集めつつある神戸ワインの人気に、今年の新酒で弾みをつける。

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