ノザワ、今期純利益42%減に 新型コロナ影響で減収見通し・原燃料高も逆風

20220513ノザワ

【神戸経済ニュース】建設資材大手のノザワ(5237)は13日、2023年3月期の連結純利益が前期比42%減の10億円になる見通しだと発表した。下期にかけて徐々に回復を見込むが、新型コロナウイルスの感染拡大によってビルなどの着工件数が減少する影響が残る。加えて原燃料高などコスト高も逆風。積水ハウス(1928)との共同出資会社を清算したことで、前期に特別利益として計上した為替換算調整勘定の取り崩し益2億6100万円がなくなるのも響く。

 売上高は3%減の200億円、営業利益は24%減の14億円を見込む。6月1日契約分から、主力の外壁材で押し出し成形セメント板「アスロック」の全商品を5%〜15%値上げする。ただ新価格で出荷するのは契約から半年以上経過してからになる見通し。販売先との価格交渉もあって、値上げの浸透度も現時点では不確定とあって、当面は足元のコスト高が収益の圧迫要因になる。前期に続き、コスト改善活動には力を入れる。

 年間配当金は35円(中間なし)を予定する。前期比5円の減配になるが、配当性向は39.9%と、前期の26.6%から上昇する見通しだ。

 同時に示した22年3月期の連結決算は、純利益が36%増の17億円になった。減収ながら、高付加価値品の販売が伸びて採算が向上した。さらに為替換算調整勘定の取り崩し益を計上したのも寄与した。売上高は8%減の205億円、営業利益は微増の18億円だった。

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