兵機海、今期純利益2%減に ロシア航路見合わせ・秋に新倉庫

20220513兵機海運

【神戸経済ニュース】鋼材輸送など在来貨物が主力の兵機海運(9362)は12日、2023年3月期の連結純利益が前期比2%減の3億5000万円になりそうだと発表した。内航船、港湾運送、倉庫と国内での事業はそろって堅調に推移する見通しで事業採算は確保するが、税金費用の増加が重しになる見通し。年間配当金は前期比2円減の90円(中間なし)とし、配当性向の30%を維持する。

 売上高は7%減の150億円、営業利益は2%増の5億円を見込む。物流制限や金融制裁の影響で、ロシア航路の事業は当面見合わせることから減収になる見通し。ただ内航では鋼材、港運事業では輸入食品、倉庫事業では危険品と、各事業で主力の取扱貨物に需要が続き、採算が改善。10月ごろには兵庫埠頭物流センター(神戸市兵庫区)に3棟目の危険物倉庫が完成するのも寄与する。

 同時に発表した22年3月期の連結決算は、純利益が前の期比11%増の3億5800万円になった。期末にかけて外航事業でタイヤ、建機などの輸送需要が膨らんだ。外航では海上運賃の高止まり、円相場の下落も追い風になった。売上高は24%増の160億円、営業利益は2.6倍の4億8800万円だった。期末配当金は前の期比42円増の92円に引き上げた。従来予定の60円から、配当性向30%の方針に沿って株主への利益配分を増額した。

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