ノザワの今期、純利益一転29%増に上方修正 減収も高付加価値品など伸び

20211112ノザワ

【神戸経済ニュース】建設資材大手のノザワ(5237)は12日、2021年3月期の連結純利益が前期比29%増の16億円になりそうだと発表した。従来予想の10億円から上方修正し、一転の増益見通しになった。国内の建設需要が一巡して今期は減収を見込むが、工場での生産性向上や、表面にタイルを貼り付けて出荷する外壁材「アスロックタイルパネル」や、外壁材の「工場塗装品」といった高付加価値品の販売が高水準を維持しいることなどが寄与する。

 売上高は9%減の204億円、営業利益は2%増の18億円を見込む。従来予想は210億円、15億円だった。東京五輪・パラリンピックを目がけたホテルなどの建設が一巡し端境期を迎えていたところに、新型コロナウイルスの感染拡大で建設をいったん見合わせる動きもあり、商業建築向けの需要が軟化した。加えて原材料価格の上昇や、海上運賃の高騰などが響き、21年10月〜22年3月でみると従来予想よりも利益が縮小すると見込む。

 原材料高や物流コストの上昇を、製品の販売価格に転嫁できるかが今後の焦点。大阪取引所で記者会見した野沢俊也社長は、「随時値上げの交渉をしている」という。ただ建設資材は年単位など比較的長い時間での契約が多く、新価格が決まるまでの期間を考慮すると下期には影響が出やすいと説明した。年間配当金は前期据え置きの30円(中間なし)にする計画は維持する。

 同時に発表した21年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.1倍の11億円になった。従来の会社予想である4億8000万円を大幅に上回った。輸送の効率化による物流費の削減効果が想定を上回った。さらに営業外収益に受取保険金や為替差益を合計で9900万円計上。特別利益として中国子会社精算に伴う為替換算調整勘定取り崩し益の2億6100万円を計上したことなどが寄与した。売上高は10%減の100億円、営業利益は14%増の10億円だった。

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