神戸製鋼、今期純利益は微減の600億円に 値上げで増収も在庫評価益が減少

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【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は12日、2023年3月期の連結純利益が前期比微減の600億円になりそうだと発表した。資源高によって前期に上昇した減価率は、値上げによって改善。増収につながるが、前期に膨らんだ在庫評価益がなくなるのが響く。さらに物流コストの一段の上昇なども影響し、利益は伸びない見通しだ。発電容量の増加を進めて電力事業の収益は拡大するが、補いきれない。年間配当金は「未定」とした。

 売上高は14%増の2兆3700億円と過去最高になり、一方で営業利益は9%減の800億円を見込む。自動車生産は半導体など部品調達難の影響が徐々に縮小する想定。自動車向けの鋼板やアルミ版、サスペンションやアルミ押し出し製品などの年度後半にかけての回復を織り込んだ。鉄鉱石価格は第2四半期以降に1トン150ドル程度、鉄鋼用の原料炭は4〜6月期に1トン500ドル程度になるが、7月以降に石炭市場の混乱収束で値下がりすると見込む。

20220512神戸鋼セグメント

 総じて需要は根強く、原燃料価格の上昇を受けた販売価格の値上げについて顧客の理解は比較的得やすいという。ロシア軍のウクライナ侵攻を巡っては、連結売上高に占めるロシア向け売上高は前期実績で0.5%程度にとどまり、影響は軽微とみる。鉄鋼用の原料炭や、発電用の燃料炭の一部をロシアから輸入していたが、他の国からの代替調達を進める。電力事業は2月に運転を開始した神戸発電所3号機が通年寄与、下期に同4号機の稼働を控える。

 同時に示した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比2.6倍の600億円だった。建築用の鋼材需要が活発だったのに加え、自動車生産の回復による鉄鋼の販売数量増や、在庫評価益の増加などが寄与した。売上高は2億825億円、営業利益は2.9倍の876億円だった。従来20円を予定していた期末配当は30円に引き上げる。年間では40円配(うち中間10円)になった。

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