神戸製鋼、鉄粉製品に「エネルギー付加価格」導入 4月出荷分から値上げ

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は24日、粉末冶金などに使う鉄粉製品の価格に、エネルギーコストの「サーチャージ制」(付加価格)を導入すると発表した。4月出荷分から。原油・天然ガス(LNG)価格などエネルギーコストの上昇分は、自助努力のみで吸収するのがきわめて難しい。これまで主原料・副原料に適用していたサーチャージ制(主原料・副原料の価格に応じて半年ごとに出荷価格を改定)を、エネルギーにも適用して、柔軟に価格を変えられるようにしたい考えだ。

 加えて環境対策や設備保全などにかかるコスト上昇や、潤滑剤、資機材、輸送費などの価格上昇もあって、さらに再生産に必要な価格水準確保を目的に1キログラムあたり5円分を上乗せする。これには二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロ(カーボンニュートラル)など社会的課題への対応のためのコスト増は含んでいない。

 価格改定について、すでに取引先の一部から理解を得られたという。神戸製鋼は年間11万トン鉄粉を生産する能力を持つ。国内シェアの20年度想定は全体で40%強。粉末冶金向けに限ると50%弱が同社製品という。

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