ワールドの4〜12月期、最終黒字32億円 ブランド終了などで採算改善

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【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)が3日発表した2021年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が32億円の黒字(前年同期は78億円の赤字)だった。不採算だった7つのブランドを昨夏で終了したほか、値下げ販売の回避を目的とした仕入れの管理強化、店舗数減少に伴う人員減の補充をしないなどによるコスト削減の3つを主因に、同社全体の採算が改善したのが寄与した。

 売上収益は5%減の1262億円、営業損益は49億円の黒字(前年同期は96億円の赤字)になった。不採算ブランドの終了や不採算店の撤退で収入は減少した。加えて、コートやジャケットなど価格が高く、相対的に利益率も高い冬物衣料(重衣料)の商戦期に、新型コロナウイルスの感染拡大が一服。百貨店などでファッション分野が好調に推移した恩恵も受けた。既存店売上高は前年同期を5.7%上回った。

 22年3月期の連結業績予想は据え置いた。最終損益は5億2900万円の黒字(前期は171億円の赤字)、営業損益は21億円の黒字(前年同期は216億円の赤字)を見込む。すでに12月までに上回っているが、「10〜12月期は最も利益が出やすい季節性がある」(IR担当者)ことなどから修正を見送った。償却前のコア営業利益は通期で52億円を見込む。4〜12月期は49億円だった。

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