ワールド、さらに来期450店閉鎖 子会社で希望退職も・追加構造改革

20180924ワールド本社ビル

 ワールドは3日、7ブランドの廃止や計450店の閉鎖、グループ会社で約100人の希望退職の募集など、追加の構造改革を実施すると発表した。昨年8月にもブランドの廃止や希望退職などを発表したが、新型コロナウイルスの感染再拡大など事業環境が一段と悪化したことに対応する。構造改革費用の約76億円は21年3月期に計上。完了すれば年間で44億円の収益改善を見込む。昨年8月発表の構造改革による約49億円の収益改善効果と合わせて、アパレル事業の採算改善をめざす。

 22年3月期に百貨店向けの女性ブランド「スマートピンク」「スーナウーナ」など7ブランドを順次終了。このほか複数のブランドについて運営体制を整理する。7ブランドの終了によって撤退する104店を含め、22年3月期には不採算店など450店を閉鎖する。再配置が困難な店舗従事者は再就職を支援する。

 子会社でブランド運営会社のフィールズインターナショナルと、ワールド直営店を展開するワールドストアパートナーズの40歳以上の社員を対象に、店舗従事者以外で約100人の希望退職を募集する。3月9〜19日に募集し、4月20日の退職を予定。退職金に特別加算金を支給するほか、再就職支援も実施する。

 ワールドは昨年8月に5ブランドの廃止、低収益店358店の撤退に加え、希望退職者200人の募集を柱にした構造改革を実施すると発表していた。昨年8月以降、1月までに同社は国内で300店を撤退。国内店舗数は1月末時点で2208に減少した。さらに約2割の店舗を減らし、採算改善をねらう。(写真は神戸市中央区のワールド本社ビル=資料)

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