アニコムHD、神戸市と動物愛護で事業連携協定 殺処分の抑制などねらう

20220113アニコムHD署名

【神戸経済ニュース】ペット保険最大手のアニコムホールディングス(8715)と神戸市は13日、動物の殺処分抑制や、人と動物が健康に共生することなどをめざす「動物愛護推進等の事業に関する事業連携協定」を結んだ。同日午後に神戸市役所で、アニコムHDの小森伸昭社長と神戸市の久元喜造市長が出席して協定の締結式を開いた。(写真は協定書に署名する小森社長=左=と久元市長)

 協定には動物の譲渡や適正な取り扱いを進めるのに加え、災害対策・災害時の支援なども共同で取り組むことを盛り込んだ。アニコムグループが運営する動物の飼い主募集サイト「hugU(ハグー)」に、神戸市が譲渡する胃に猫を掲載するほか、大規模災害時には動物診療車や獣医師に派遣を予定する。このほか動物愛護行政が抱える課題にも共同で取り組む。

 あいさつした久元市長は、ペットの普及で「社会全体で人間とペットとの関わりを意識させざるを得ず、行政の関与も増えている」と説明。そのうえで「まだまだ手探りの面もあり、どうすれば動物が健やかに長生きし、終えんを迎えることができるのかという研究は十分でない」と話し、専門的なノウハウを持つアニコムHDとの連携に期待した。

 アニコムHDは神戸市内に動物のしつけ支援や食事支援といった、健康増進などに向けた新サービスの開発拠点を神戸市中央区のポートアイランドに建設する計画だ。小森社長は「本来は動物に保険がなくても済む世の中が理想」と、保険以外のサービスに乗り出す理由を語る。さらに「動物に関するビジネスは地域密着度が高い。自治体との連携が動物を通じた町の再活性化などにもつながれば」とも話していた。

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