16年の神戸港、コンテナ取扱個数が震災後最高 国内集荷策が奏功か
- 2017/03/29
- 23:05
神戸市は29日、2016年の神戸港でのコンテナ取扱個数が前年比3.5%増の280万1160個(20フィートコンテナ換算)だったと発表した。3年連続で増加し、前年に続き2年連続で阪神淡路大震災が発生した1995年以降の最高を更新した。過去最高は94年の292万個で、これに次ぐ高水準だ。
欧米行きなど基幹航路のコンテナ船に神戸港で積み替えるために、国内から神戸港にコンテナを集める「フィーダー」のコンテナが特に増加した。韓国・釜山など海外の主要港で基幹航路に積み替えていた輸出貨物を、補助金なども活用して神戸港に引き付けるといった集荷策が一定の成果を上げている。
コンテナ取扱個数全体のうち外国貿易(外貿=輸出入)は前年比1.2%増の214万個だったのに対し、国内(内貿)コンテナは11.6%増の66万個と伸び率が高かった。国内コンテナのうちフィーダーは16.2%増の38万個と、さらに伸び率の大きさが目立った。
コンテナ取扱個数の増加は世界景気の回復も追い風になったとみられる。コンテナで輸出する貨物の中身では自動車部品が前年比28.1%増の210万トン、電気機械が5.8%増の109万トン、鋼材が9.7%増の90万トンなどで伸びが目立った。輸入では家具装備品が10.0%増の139万トンと増加した。
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