神戸市、来年も開港150年記念事業を継続へ にぎわい維持ねらう

20150430神戸開港150年記念ロゴ

 神戸市は4月1日、2018年も神戸開港150年事業を継続する検討に入った(※)。神戸港を中心に市内の各地で開催する記念行事で、集客も上々との感触を得ている。神戸市に集まった国内観光需要を維持するために、本来の開港150周年である2018年も記念事業を続け、神戸への観光需要の定着をねらう。一方で、記念行事が財政を圧迫することへの懸念などから、記念事業は18年限りすることも改めて決める見通しだ。

 神戸港の開港は1868年のため、2018年が開港150周年に当たる。今年は150年目であると神戸市も認めるが、1967年に開港100年記念行事を開催した経緯から2017年を150年と位置づけ、神戸市は記念行事を展開している。神戸開港と同年に県制を敷いた兵庫県も18年と県制150年と位置づけ、記念事業を予定する。神戸市が開港150年事業を1年延長すれば県市一体となって観光キャンペーンを展開できるとの思惑もあるようだ。

 神戸市では5月に開港150年記念式典と神戸開港150年音楽祭、7月には国内各地の港湾で毎年開催する「海フェスタ」が神戸港で始まる。いずれも会場になるメリケンパーク(神戸市中央区)を再整備したこともあり、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の放送終了後も神戸市への関心を引きつける「奥の手」として神戸開港150年記念事業の継続が浮上した面もある。

 もっとも継続には慎重な声もある。神戸開港150年記念事業として補助金を出した事業を来年も継続すると、財政面の限界から結局は新たな事業を始められないとの指摘もある。さらに「150年が何度もあるのはおかしい」「開港150年祭を2009年に開催して以来、151年祭、152年祭、153年祭と毎年記念行事を、規模を縮小しながらずるずると開催している横浜市とは一線を画したい」と、関係者の間でも議論があるようだ。

 観光客の増加は神戸開港150年の記念行事に関心が向かったのではなく、単に国内景気が回復に向かっているだけとの声も根強い。今後、神戸市では住民を巻き込んで議論し、来年も神戸開港150年記念事業を継続するか慎重に判断するとみられる。

※この記事は4月1日(エイプリルフール)の企画として掲載しました。神戸市が来年も神戸開港150年記念事業を継続する検討を始めた事実はありません。本当はわざわざ記念事業にしなくても、楽しい行事に住民や観光客が集まり、快適に過ごせる街になればいいと思います。(神戸経済ニュース)

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