六甲バターの今期、税引き益21%減の見通し 原料価格の上昇見込む

 六甲バターは10日、2017年12月期の単独税引き利益が前期比21%減の27億円になる見通しだと発表した。世界的に供給過多だった生乳の価格調整が一服し、原料チーズの国際市況が回復するのが逆風になると見込む。さらに円安で原料の輸入コストが膨らむと想定。営業利益は24%減の39億円を見込む。

 売上高は5%増の241億円を予想する。チーズ類の販売は「家飲み」の定着でおつまみ需要が拡大。家庭用チーズ製品、チョコレートともに前期に引き続き堅調と見ているもようだ。前期にはおつまみ需要の取り込みをねらい、「ビールに合うベビーチーズゆず胡椒入り」などを発売した。配当金は前期据え置きの年20円を予定する。

 同時に発表した2016年12月期の単独決算は、税引き利益が前の期比76%増の34億円だった。原料チーズの国際価格が下落した恩恵を受けた。売上高は5%増の471億円、営業利益は74%増の51億円になった。

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