今期の業績予想、製造業の為替影響など焦点か 川重26日、神戸鋼27日発表予定
- 2018/04/16
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20日にアジュバンコスメジャパンが2017年3月期の連結決算を発表するのを先頭に、神戸市内に本社を置く企業の決算発表が相次ぐ。注目度の高い企業では、新幹線向けの台車を設計通り製造していなかったことが問題になった川崎重工業が26日に発表するほか、品質データ改ざん問題で4月に社長交代した神戸製鋼所が27日に発表する予定だ。神戸市内で株式の時価総額が首位であるシスメックスは5月9日に発表する。
注目は各社が発表する2019年3月期の業績予想だ。特に輸出が多い製造業では、このところ1ドル=105〜110円の円高・ドル安水準で推移している外国為替相場の影響に関心が集まりそう。日銀神戸支店が発表した全国企業短期経済観測調査(短観、3月調査)の兵庫県版では、製造業平均で2018年度に1ドル=110円11銭での推移を見込む。現在の円相場が続いた場合、今期の収益下振れ懸念も広がりやすい。
5月11日には関西みらいフィナンシャルグループが発表を予定する。3月31日まで、神戸市で唯一の上場銀行株だった、みなと銀行の統合前の最後の決算も同時に発表されるとみられる。3月15日に東証マザーズへ新規株式公開(IPO)で上場した神戸天然物化学は15日に、上場後初の決算発表を予定している。
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