フェリシモの3〜5月期、最終黒字4億6000万円 顧客数の増加で増収

20210706フェリシモ決算

 カタログ通販大手のフェリシモ(3396)が6日発表した2021年3〜5月期の連結決算は、最終損益が4億6000万円の黒字(前年同期は900万円の赤字)だった。幅広い販売経路で広告宣伝を強化し、顧客数が増加。増収効果で利益の増加につながった。1月に新本社ビル(神戸市中央区)が開業したこともあり減価償却費が増えたが、増収効果で吸収した。

 売上高は前年同期比21%増の86億円、営業利益は18.1倍の4億7100万円になった。顧客数が増加した結果、希望した商品が毎月届く主力の定期便(コレクション)事業では「サニークラウズ」などファッションブランドのほか、インナー、ホームウエア、生活雑貨関連とほぼ全ブランドで販売が伸びた。手芸キットなどホビー関連商品も前期に続き好調な販売を維持した。

 2022年2月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比70%減の3億9000万円を見込む。3〜5月期に上回ったが、新型コロナウイルスのワクチン接種が進むことで、個人の消費動向に変化が表れるか見極める必要があるという。

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