モロゾフの2〜7月期は11年ぶり赤字 新型コロナでの臨時休業が響く

20200904モロゾフ決算

 洋菓子を製造販売するモロゾフが4日発表した2020年2〜7月期の単独決算は、最終損益が1億9500万円の赤字だった。4〜7月期としては09年2〜7月期以来11年ぶりの最終赤字を計上した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国の緊急事態宣言で、百貨店など出店先の臨時休業によってモロゾフの店舗も休業。このため大幅な減収になったのが響いた。

 売上高は17%減の115億円、営業損益が1億3400万円の赤字(前年同期は7億4400万円の黒字)だった。2月のバレンタイン商戦はおおむね堅調だったという。臨時休業や営業時間短縮で減収になった。売上高の落ち込みで相対的に固定費の負担が大きくなったほか、生産数量をしぼったことによる原価率上昇で採算悪化も逆風になった。販管費を中心にコスト削減を実施したが補えなかった。

 21年1月期の業績予想は引き続き開示しなかった。同社は、12月の歳暮商戦、クリスマス商戦、年末年始の帰省みやげ需要、バレンタインといった行事、つまり需要期が11〜1月期が集中する。11〜1月期は例年なら年間売上高の約3分の1を稼ぎ出す。だが、再度の緊急事態宣言による店舗休業などにつながる新型コロナの情勢が見通せず、現時点で通期予想が困難という。

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