堀江貴文氏、宇宙産業「全部そろう日本は巨大になる可能性高い」 投資・参入促す

20190712堀江貴文氏

 実業家の堀江貴文氏は12日に神戸市内で開催したIT経営者らの交流会「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット」で、「日本は宇宙産業が巨大になる可能性が高い」との見通しを示し、宇宙産業への投資や新規参入を促した。背景には「ロケット発射場が作れて、ロケットも人工衛星も部品がすべて国内で調達できる」ことがあるという。人工衛星の打ち上げなどにロケットは欠かせないが、ミサイルと技術が共通するため国境を通過する際、部品だけでも規制が多い。すべて国内でまかなえる日本は有利だとみる。

 加えて、インターネットのために大量の人工衛星を打ち上げる計画が相次いでる。イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発会社スペースXのスターリンク計画は、7000基超の人工衛星を打ち上げて世界各地で高速通信できるようにする。同様の計画で米アマゾンは約3200基の人工衛星打ち上げ、ソフトバンクグループや米クアルコムなどが出資するワンウェブも700基程度の打ち上げを計画している。打ち上げにはロケットが必要だが「ロケットはヤバイくらい足りていない」と堀江氏は、先行きの需要を強調した。

 小型衛星の打ち上げ用ロケットを開発するインターステラテクノロジズ(北海道広尾郡大樹町)の創業時に堀江氏が出資し、力を注ぐのもそのためという。同社は、高度500キロメートルの軌道に、重さ100キログラムまでの衛星を打ち上げるロケット「ZERO」を2023年に発射する計画を打ち上げた。さらに堀江氏は日本のベンチャー投資が活性化しつつあり、研究開発のための「お金も集めやすい」と指摘していた。

 堀江氏はインフィニティ・ベンチャーズ・サミットで「宇宙開発概論」をテーマとしたトークに参加。スペースプレーン(宇宙往還機)を開発するSPACE WALKER(スペース・ウォーカー、東京都港区)の真鍋顕秀CEO(最高経営責任者)と、人工衛星から流れ星を飛ばすALE(エール、東京都港区)の岡島礼奈社長の3人で、最近の宇宙開発を巡って話し合った。

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