(解説)住友ゴム、テニスで「ダンロップ」強化 全世界で商標権、タイヤ波及も

20190114ダンロップ

 住友ゴム工業はテニス事業で「ダンロップ」ブランドを強化する。ソフトテニスボールの商標を「スリクソン」から変更するほか、世界的な硬式テニスの大会でスポンサー契約を相次いで獲得した。1888年に英国で発祥し、テニスなどラケットを使う競技で地名度の高いブランドを積極的に活用。タイヤが主力である住友ゴムのブランドとしての「ダンロップ」を世界的に定着させたい考えとみられる。

 住友ゴムは10日、プロテニスのワールドテニスツアーを展開するATPと、2019〜23年の5年間にスポンサー契約を結んだと発表した。最終戦である「ATPファイナルズ」ではダンロップブランドのテニスボールを公式球として使用する。前回は錦織圭選手も出場。ランキングなどで決まるシングルス8人、ダブルス8組を選んで年間王者を決める地名度の高い大会だ。14日に開幕した全豪オープンでは今年から、やはりダンロップのテニスボールを公式ボールとして使用する。

 子会社のダンロップスポーツマーケティングが国内で販売しているソフトテニスのボールも4月から順次ダンロップのデザインに切り替える(写真は新パッケージとボール=住友ゴム提供)。品質などはスリクソンブランドで販売していた従来と変わらないが、4月1日以降は公認球がダンロップに変わり、各大会などで使われる。

 住友ゴムは17年4月、海外の「ダンロップ」ブランドを使ったテニスを含むスポーツ用品などの商標権を、英スポーツダイレクトインターナショナル(SDI、シェルブック市)から13億7500万ドル(約161億円)で買収。既に保有していた日本での権利と合わせて、ダンロップの商標を付けたスポーツ用品やウエアが全世界で販売できるようになった。ライセンス事業もSDIから取得した。

 一方、売上収益(国際会計基準)で9割弱を占める主力のタイヤ事業は、欧州や米国の一部で、15年まで提携していた米グッドイヤーが商標権を持つ。住友ゴム単独では需要が伸びている新興国なども含めた、世界的な宣伝広告などに乗り出しにくい面があるようだ。このため消費者への波及効果が大きいスポーツを通じて、タイヤも含めたブランドの定着や価値向上に向けた取り組みを強化したとみられる。

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