住友ゴム、海外「ダンロップ」スポーツ用品の商標権買収 約161億円

20161228ダンロップ商標

 住友ゴムは海外の「ダンロップ」ブランド(図=住友ゴムの発表資料より)でのスポーツ用品などの商標権を、英スポーツダイレクトインターナショナル(SDI、シェルブック市)から買収すると発表した。買収額は13億7500万ドル(約161億円)。これまで日本など一部でしか販売できなかった、ダンロップの商標を付けたスポーツ用品やウエアが全世界で販売できるようになる。ライセンス事業もSDIから買い取る。

 あわせてタイヤの「ダンロップ」ブランドも、タイやインドネシア、ブラジルなど住友ゴムが拠点を持つ86カ国で商標の使用者から所有権者になる。英国など欧州や米国、オーストラリアなどでは引き続き、昨年まで住友ゴムと提携していた米グッドイヤーがタイヤの「ダンロップ」商標権を持つ。現時点で住友ゴムは、同社のタイヤ事業には影響しないとしている。

 買収したダンロップブランドの商標権は、子会社のダンロップスポーツと共同で2017年前半に設立するダンロップインターナショナルが管理する。新会社には住友ゴムが40億円、ダンロップスポーツが20億円を出資する予定だ。住友ゴムとダンロップスポーツが27日に発表した。

 住友ゴムは米グッドイヤーとの提携解消後、単独で海外事業を進めており、タイヤでもダンロップのブランドを広く浸透させる必要がある。今回は全世界の商標権を取得できたのがスポーツ用品などにとどまったっが、それでも全体として「ダンロップ」ブランド価値向上に寄与すると判断したとみられる。

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