アシックス、デジタル空間でのウエア設計技術を開発 シーグラフアジアで発表会

181128デジタル人体モデル

 アシックスは28日、イマジカグループ傘下でCG(コンピューターグラフィックス)作品を制作するオー・エル・エム・デジタル(OLMD、東京都世田谷区)と共同で、デジタル空間でのウエア設計技術を開発したと発表した。コンピューター上に作成した人体モデル(図=アシックス提供)に、仮想のウエアを着せることで、ウエアのシワや着心地などをシミュレーションできる。実際の試作を最小限に抑えられるようになる見通しだ。

 アシックススポーツ工学研究所が持つ、運動時に体の表面がどのように変形するかを示すデータと、OLMDのCG技術を組み合わせて開発した。コンピューター上に再現した人体モデルが、人の動きに合わせた皮膚の変形を再現できる。このためウエアのデータを投入することで、ウエアを着て運動した際のデザインの変化や体への影響などをコンピューター上で評価できる。実際の試作品を制作する回数を減らせることなどから、開発の効率化につながる公算だ。

 同技術を使って開発したウエアは現時点で発売していないが、アシックスは実際の開発に順次投入したい考えだ。アシックスは12月4〜7日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催する、コンピューターに関する国際会議「シーグラフアジア2018」で同技術を発表する予定だ。発表会は7日午後に予定する。

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